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TVアニメの世界
A 乱立期のTVアニメ(昭和41年〜43年)
ヒーロー アニメ・ヒーローのイメージ 見参!!

さて、このコラム「TVアニメの世界」第2回目は、昭和41年〜43年までを取り上げてみたいと思います。

この時期は、それまでのアニメが“宇宙もの・冒険もの”に圧倒的に偏っていたのに比べ、ギャグ漫画や少女漫画、怪奇漫画など、そのジャンルが実にバラエティー豊かになってきた時期といえます。その一方で、番組数が増えたかわりに、大ヒット番組と不人気番組の差がハッキリしてきたのが、大きな特徴です。

もう1つ特筆すべきは、昭和41年に、超人気アニメ「鉄腕アトム」が最終回を迎えたという事です。その一方で、アニメの強敵となる怪獣もの「ウルトラQ」(円谷プロ・制作)が始まったという事が挙げられます。同じ時間帯に放映されていた手塚治虫の「W3(ワンダー・スリー)」が大苦戦を強いられた事はよく知られています。その後、同番組は「ウルトラマン」シリーズと引継がれ、子供たちの熱狂的な支持を勝ち取る事になりました。まさに、アニメの存在を脅かす協力なライバルの衝撃的な登場でした。



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TVアニメ年表(昭和41年〜43年)
放送年月 作品名 制作会社
昭和41年2月 おそ松くん ※1 スタジオ・ゼロ
4月 レインボー戦隊ロビン 東映
5月 海賊王子 東映
5月 ハリスの旋風(かぜ) 虫プロ
6月 遊星仮面 TCJ
10月 ロボタン 大広プロ
10月 新ジャングル大帝 進めレオ! 虫プロ
10月 がんばれ!マリンキッド テレビ動画
11月 とびだせ!バッチリ 日放映
12月 魔法使いサリー ※2 東映
昭和42年1月 悟空の大冒険 虫プロ
4月 かみなり坊やピッカリピー 毎日放送
4月 リボンの騎士 虫プロ
4月 パーマン スタジオ・ゼロ
4月 黄金バット 第一動画
4月 マッハGO GO GO タツノコ
4月 冒険ガボテン島 TCJ
4月 キングコング・001/7親指トム 東映・ヴィデオクラフト
7月 花のピュンピュン丸 東映
9月 ドンキッコ ピープロ
9月 冒険少年シャダー 日放映
10月 ちびっこ怪獣ヤダモン ピープロ
10月 スカイヤーズ5 TCJ
10月 おらぁグズラだど タツノコ
昭和43年1月 ゲゲゲの鬼太郎 ※3 東映
2月 わんぱく探偵団 虫プロ
4月 巨人の星 ※4 東京ムービー
4月 アニマル1 虫プロ
4月 サイボーグ009(旧作) 東映
4月 あかねちゃん 東映
4月 ファイトだ!! ピュー太 放送動画
4月 怪物くん スタジオ・ゼロ
9月 サスケ TCJ
10月 夕やけ番長 東京テレビ動画
10月 ドカチン タツノコ
10月 佐武と市 捕物控 ※5 スタジオ・ゼロ、虫プロ、東映
10月 バンパイヤ ※6 虫プロ
10月 妖怪人間ベム 第一動画


※1 ギャグ漫画としては、異例の大ヒット作となった「おばけのQ太郎」に続く人気番組とななった赤塚不二夫のギャグ代表作。イヤミやチビ太、だよ〜んのオジサンなど、そのキャラクターの豊富さはご存知の通り。

※2 その後何回にもわたってリメイクされている横山光輝・原作の代表作。赤塚不二夫の「ひみつのアッコちゃん」(昭和44年放映)とともに、少女向けアニメの先駆者的存在といえる。

※3 やはり何回にもわたってリメイクされる事となるモノクロ版、水木しげる原作の「鬼太郎」が、この年に始まった。当初は、なんと「墓場の鬼太郎」というタイトルとする事で決定していたが、広告代理店などの猛反対に遭い、最終的に「ゲゲゲの鬼太郎」に決まったという。もし「墓場の鬼太郎」のままだったら、これほどのヒット作にはならなかっただろう。

※4 この時期、最大のヒット作といってもよいのが、この「巨人の星」(原作・梶原一騎、画・川崎のぼる)だろう。現在も、テレビ埼玉(UHF)で、ナイター中継がない日には、夕方6時より再放送されている。その後、スポコンものアニメが続々と誕生するきっかけともなった。

※5 この「佐武と市 捕物控」(原作・石森章太郎)は、実に画期的な作品だ。というのは、大人に観てもらう事を想定し、なんと午後9時〜9時30分という子供とは無縁の、遅い時間帯に放映されたからだ。実は店主・Nも、眠たい目をこすりながら観た記憶がある。まるでドラマのような深みのある作りだった。また、この作品は、それまでのアニメがセルにハンドトレス(それまでは、セル面に人が一枚一枚、ペンを使って手書きで原画をトレスしていた)だったのが、トレスマシーン(カーボンを使って、セル面に原画の線を機械的にトレスする)を初めて使用し、原画の荒々しいタッチを再現する事に成功した作品でもあったのだ。
 さらに大きな特徴として、虫プロが初めて手塚治虫・原作以外の作品を手がけた事だろう。しかも、3社による共同制作だった。大ヒット作になったとは、お世辞にもいえないが、様々なチャレンジが成された意欲作であった事だけは間違いない。

※6 この「バンパイア」も、これまでにないチャレンジが成されている。というのは、実写ドラマとアニメーションの融合が図られた作品だからだ。実写部分の主人公は、若き頃の水谷豊が演じていた事はよく知られているところ。とにかく、この頃の虫プロは、新しい事にチャレンジし続けていた。


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